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70週の預言

ダニエル書9章に70週の預言が記述されています。この預言は24節にあるようにあなたの民とあなたの聖なる都についてであると書かれています。すなわち、この70週の預言はイスラエルの民とエルサレムに適用されるべきものであることが分かります。

 

70週が定められていると書かれていますが、これは490年を意味します。70週とは元々は70の7と書かれています。これが時間を意味するのか、日にちを意味するのか、何を意味するのか考えてみましょう。490時間(約20日)、490日(約1年4ヶ月)、490週(約9年5ヶ月)、490月(約40年10ヶ月)と考えられますが、歴史的に見て当てはまりません。70週が定められてからイエスキリストが十字架に架けられるまでの時と矛盾するからです。従って70週は490年を意味します。

25節に「それゆえ、知れ。悟れ。引き揚げてエルサレムを再建せよ、との命令が出てから。」とあり、エルサレムを再建せよというのは、エルサレムの城壁まで完成させることを意味しています。これはネヘミヤ2章に書かれているネヘミヤのアルタシャスタ王への願いを王が許可した時と考えられるのでB C445年です。

その後、7週と62週の後に、26節に「油そそがれた者は絶たれ」とありますが、これはイエス・キリストの十字架を意味します。エルサレムを再建せよと語られた後、69週(483年)経ってイエス・キリストが十字架に架けられました。

そして「やがて来たるべき君主の民が町と聖所を破壊する。」とはA D70年にローマ軍がエルサレムを破壊したことを意味します。

27節「彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結び」の、彼とは反キリストのことで、堅い契約とは中東和平を意味します。

70週の預言の最後の1週(7年)はまだ来ておらず、これがヨハネの黙示録に書かれている7年間を意味します。そしてその7年間の始まりは、反キリストがイスラエルを中心とした中東和平を締結することにあります。そして7年の終わりにイエス・キリストが再臨されるのです。

イスラエルが1948年に建国されました。A D70年ローマ軍によって、イスラエルの民は散らされ、A D132年には完全にイスラエルの地から追放されてしまいました。イスラエルという国が存在しなければこの預言は成就しないのです。しかし神の計画によって同じ民族によってイスラエルが建国されました。20世紀最大の奇跡とも呼ばれています。これによって黙示録の時代が近くなった(再臨が近づいた)ということを聖書的に捉えることができるのです。

私たちは今そのような時代に生かされているのです。

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